このブログへたどり着いた皆様は水耕栽培システムのご導入をご検討されていたり、初期費用やランニングコストについて調べられているのではないかと思います。
水耕栽培は、効率的に作物を栽培できる方法として今後、新しい事業として注目されていますが、新しい業界なので立上げから運用まで実際にどのくらいの手間やコストがかかるのかイメージしづらいと思います。
水耕栽培専門店エコゲリラではこれまで多くの事業者様の植物工場、水耕栽培システムの導入をお手伝いしてきた経験をもとに、栽培エリアに対する設置台数の計算方法や初期費用、ランニングコストについて詳しくご説明いたします。この文章で、システム導入前に必要な情報を把握し、計画をスムーズに進めていただければと思います。
目次
植物工場予定地の確認
栽培を計画されているスペースの広さにや建物や土地の形状よって設置可能な台数が大きく変わります。
この記事では20坪のスペースに小規模の植物工場を始めたいという設定でお話します。この広さを基に、設置可能なシステムの数を計算していきます。
そして、部屋の形状が長方形か正方形か、またはL字型かによって、設置の効率が異なります。作業スペースも必要ですので、単純に全エリアを栽培スペースとして計算するのではなく、適切な動線や作業エリアを確保することが重要です。
これにより、作業の効率が上がり、栽培の管理がしやすくなります。
以上の条件をもとに野菜の収量の確保や作業のしやすさ等を鑑みながら水耕栽培システムの設置数を決定していきます。
前項でも説明しましたが、設置台数は、栽培エリアの広さだけでなく、作業スペースや通路の確保も考慮する必要があります。
一般的に、20坪(約66平米)の広さですと当店の屋内用水耕栽培システム「ネオテラス」を設置することが可能です。建物の形などによって作業スペースや通路を確保する必要が出てきたりするので、これより少なくなる可能性もあります。
具体的なレイアウトについては、現地調査や詳細な図面を基に最適な提案をいたします。
初期費用の概算
水耕栽培システムの初期費用には、設置する台数やシステムの種類によって大きな差があります。
例えば、育てられる株数や機能などによって、初期費用が大きく異なります。一般的な植物工場の初期費用については、システムの購入費用、設置費用、必要な設備(照明、空調、給排水設備など)の費用が含まれます。
詳細な見積もりはお問い合わせいただく必要がありますが、一般的な目安としては、数百万から数千万円程度の予算が必要となります。
当店の事業用水耕栽培システムはメーカーが開発・製造・販売までをすべて行っていますので、高クオリティーのシステムを安心価格で購入することが特徴です。
(是非他社様と比較検討していただきたい点です。)
ランニングコストの目安
ランニングコストは、設置台数や育てる作物によって変わります。以下は、20坪に16台のネオテラスを設置し、レタス等の葉物野菜を栽培する場合の目安です。
電気代
空調を含めて月約10万円前後
水道代
月間約5000円前後
年間収穫量の見込み
水耕栽培では、栽培環境を制御することで年間を通じて安定した収穫が可能です。
1か月に1回の収穫を行うことで、年間12回の収穫が可能です。
1台あたり年間で200株×16
売上金額の予測をする場合は年間収穫量に1株当たりの金額を掛け算してください。
植物工場に必要な消耗品
水耕栽培では、定期的に消耗品を補充する必要があります。以下は、代表的な消耗品とその費用です。こちらでは当社のグループ会社が運営している20坪(約66平米)で運用している内容をもとに紹介していきます。
肥料
1液タイプ肥料(¥10,450)は、成長段階や季節の温度変化によって消費量が異なりますが、月に1個~2個程度(20坪の場合)が目安です。
培地
培地は作物の根を支える重要な役割を果たします。使いやすさによって作業効率が変わりますので吟味してお選びください。
30000株分で¥35,640です。
種
種の費用は、1000粒で2000~3000円前後となります。作物の種類によって種の価格が異なるため、計画的な購入が必要です。
より失敗なくおいしいお野菜を作りたい場合は活力剤やpH調整剤なども追加でランニングコストとしてかかってきます。
販管費とその他の経費
栽培環境や地域によって変動しますが、ランニングコストとして肥料、培地、種の消耗品類に加え、電気代や水道代がかかります。また、作物の販売に伴う販管費や物流費も考慮する必要があります。
水耕栽培事業立ち上げにかかわるコンサルティングも行っていますので、ご興味がある方はこちらをご覧ください。
よくある質問まとめ
Q: 初期費用はどのくらいかかりますか?
A: 詳細な見積もりは個別にご案内しておりますが、一般的な植物工場の初期費用については、システムの種類や規模によって異なります。目安としては、数百万から数千万円程度の予算が必要です。
Q: ランニングコストはどのくらいかかりますか?
A: 肥料、培地、種の消耗品類に加え、電気代や水道代がかかります。具体的な金額は、設置台数や栽培する作物によって異なりますので、計画段階での詳細なシミュレーションが重要です。
まとめ
水耕栽培システムの導入にあたり、初期費用やランニングコスト、設置台数の計算方法などをご紹介しました。
植物工場の事業を成功させるためには、初期費用を抑えること、適切な栽培環境の整備や消耗品の管理、効率的な流通システムの構築が重要です。
私たち水耕栽培専門店エコゲリラを運営するグリーン・グリーンでは約20年水耕栽培に関する事業を行ってきたノウハウをもとにこれから水耕栽培を始めたい皆さまをサポートさせていただいています。
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