【植物工場】レタスを栽培品種の柱にして収益を安定化しよう

植物工場の運営を始めて経営を安定させるために注意したいこととしてこれまでは特に初期費用を削減する方法などを紹介してきました。経費を削減することは経営を安定的にたもつためにひつような要素の一つですが、対象を間違えるとかえって余分な経費が慢性的に発生するという危険性を避けるという趣旨があったためです。本稿はすこし目先を変えて、栽培品種にはぜひレタスを柱にしてみてはという内容でお届けします。


目次

1.従来のレタス栽培方法の弱点?にみる水耕栽培の好機について

2.都会のHATAKEで必要な時に必要な分だけ収穫できるレタスの魅力

3.植物工場ではレタスを栽培の柱にして経営を安定させよう・まとめ


レタスの慣行栽培における弱点を水耕栽培でカバーする

長野県のレタスが日本一といわれる所以

国内におけるレタスの栽培地として特に有名なのが長野県です。高冷地で栽培するレタス農家を特集する番組が以前テレビで放送されたのをたまたま視聴して、こんなに儲かるものなのか!!と驚いた記憶があります。

長野県で栽培されるレタスがなぜ日本一という称され評判が良いのか気になってあれこれ調べてみるとそこには普段知ることのないさまざまな工程がありました。土作りから始まり畝を作りマルチといってビニールのシートを張りと畑を栽培に適した状態に作っていきます。同時並行で種を播き苗を育て、畑が整備できたところで定植して収穫まで育てていくという流れでした。

収穫後も箱に詰める前に洗浄して鮮度を保つ工夫など新鮮で美味しいレタスを消費者のもとへ届けるまでのさまざまな取組みは本当にすごいの一言です。

少子高齢化など日本の抱える問題に対応できる生産方式とは

前述のように、長野県におけるレタス農家の皆さまのレタス栽培にかける情熱と姿勢には学ばせられる点が多くあります。

私自身、新鮮なレタスが大好きで、サンドイッチもレタスが挟んであるものばかりに手が伸びるほどです。自宅でも家庭菜園でレタスを栽培しています。とまぁ私の話はこれくらいにして、同時に従来の生産方式でじわじわと顕在化しつつある日本の抱える社会問題に対応できるのかなぁという思いが湧いてきました。

慣行栽培によるレタスの畑はひじょうに広く、その栽培の担い手も高齢化していくでしょう。もちろんレタス農家の皆さまのなかでは対応策も考えていらっしゃるとは思います。しかし、出荷までの工程はひじょうにハードのようにわたしにはうつりました。さらに少子化ということで国内における消費量も減少しないのかどうかも気になるところです。消費量が減少傾向に転じた場合に現状の生産方式と生産規模を維持できるのかどうかなどなど、考え始めるとさまざまな挑戦が必要になるのだろうと思います。

都会のHATAKEで必要な時に必要な分だけ収穫できるレタスの魅力

ここまで従来型のレタスの慣行栽培についてさまざまな取組みと将来における潜在的な問題点を考察してきました。

そこで、今後のレタスをはじめとしてお野菜の栽培では、小規模でも安定的な収穫量が維持できれば十分チャレンジする意義があるのではないかという考えに至ります。

都会の中心でビルの一室を活用して水耕栽培システムを設置して無農薬でお野菜を栽培する。

ご近所の常連さんが昔の豆腐屋さんに必要な分だけお豆腐や揚げを買いに行くような感じで気軽に必要な分だけの新鮮なお野菜を買いに出かける。

天候に左右されることもなく、計画的な栽培計画が可能ということで食品ロスを無くすことにも資する従来的な植物工場とも違う新しいかたちを私たちは「都会のHATAKE」と呼んでいます。
このように都会のHATAKEというコンセプトを実現していくことにより、輸送コストも抑えることができてますます持続可能性は高まると考えています。

都会のHATAKEの記事はこちら
都会のHATAKEを実践しているG.G SUPPLYはこちら

従来的な大規模植物工場における設備費用の高額化や初期費用の問題を負うことなく限られたスペースなどを活用しつつ小さく始めて大きく育てることが可能な都会のHATAKEは今後もますます増えていくのではないかと思います。

そんな中で、栽培品目の中には個人的にはレタスをぜひおすすめしたいと思います。
慣行栽培で育ったレタスも美味しいですが、水耕栽培で育った収穫仕立てのレタスも食べてみると驚かれると思います!
無農薬で新鮮なレタス、人気が出るのも自然といえば自然ですね。

レタスはサンドイッチやハンバーガーだけでなく、さまざまなサラダ、焼き肉の際にも大活躍ですし、ほかにも自由なアイデアで活用の機会も広げることが出来るのではないでしょうか。さらっと書いていますが、今ほど静かな健康ブームと感じることも珍しいようなご時世で無農薬の新鮮な野菜を安定的に栽培し提供できるということ自体、凄いことだと思いませんか?

植物工場ではレタスを栽培の柱にして経営安定を・まとめ

レタスの慣行栽培における少子高齢化などの将来的な問題点の考察と、従来型の大規模植物工場の実現可能性の困難さの問題を解決しつつ、小規模で始めて。お野菜だけでなく運営規模もどんどん育てて大きく育てることの可能性にみちた都会のHATAKE。水耕栽培による新鮮レタスを商品の柱にどんどんニーズを満たすお野菜を追加することにより経営の安定化の実現を果たしましょう!!