【植物工場】無農薬野菜を栽培するメリットとデメリット

水耕栽培による植物工場の運営や、飲食店での店内栽培から提供などさまざまにそのニーズが高まる背景としては新鮮で美味しくて……何よりも無農薬で安心安全な野菜を提供できるのが強みではないでしょうか!!と、少し欲張りのように情報が詰まっていますが、限定的に捉えてもこれ位のボリュームになる水耕栽培の魅力。これらの魅力を提供する生産者サイドでどのくらい正確に理解し発信できているのか……あらためて無農薬野菜を栽培し提供することのメリットとデメリットを分かりやすくお伝えしたいと思います。


目次

1.無農薬野菜を届けたい消費者、お客様にお届けするために大事にしたいこと。

2.水耕栽培専門店が栽培方法の魅力についてお伝えするとすれば……

3.最後に無農薬野菜のメリットデメリットについて


無農薬野菜を届けたい消費者・お客様にお届けするために大事にしたいこと。

べつの記事でもこちらのアピールポイントについて別の角度からアプローチするような形で問題提起を提示していますが、届けたい消費者の皆さまのもとへしっかりと無農薬のお野菜をお届けするためにはその価値を十分すぎるほどに理解し、その内容を魅力的に伝えることができれば良いのですが、少なくとも正確に発信することが大事だと考えています。

生産専門であれば栽培したお野菜の出来不出来にこだわり美味しさを追求することに専念することができるでしょう。しかし、植物工場での栽培であったり、飲食店の店内における栽培となると栽培品種の選択からお野菜の栽培から消費者へのアピールまでをパッケージとして考える必要があります。

そのために普段から水耕栽培による無農薬野菜の栽培の魅力はどこにあるのかということを単なる情報の受け売りではなく準備していく姿勢が大事ではないでしょうか?そのためには日ごろから何度も同じテーマについて考え続けるということが求められるかもしれません。深堀ですね。言葉を商売道具にするような専門性が必要ということではなく、自分の言葉で魅力を宣伝することができるかというのがポイントだと思います。

水耕栽培専門店が水耕催場という栽培方法の魅力をお伝えするとしたら……

こちらも別の記事で魅力をまとめたコンテンツをご用意していますが、ざっくりと紹介しますと以下のような内容です。

ここでのポイントは水耕栽培による家庭菜園に興味を持ってもらうためにいかに平易な情報で魅力をお伝えすることができるかという点を意識しています。

  1. 無農薬で栽培ができる。
  2. 土を使わずに気軽に始めることができる。
  3. 土を使わないので処分を考える必要がない。
  4. 液体肥料を足すのも数日に一度など手がかからない。
  5. 成長速度が速い。
  6. ストレスなく育つため、栄養価も豊富。
  7. マンション住まいでもベランダなど限られた空間んを有効活用できる。

など一例ですがメリットや魅力と考えていることをざっと用意します。そして、情報として発信する場合にはそれぞれにその根拠や理由を付けるという流れです。他にも水耕栽培の魅力を考えるとどんどん出てくるのですが、このようにどんどん出てくる状態になるまでは水耕栽培とは!?というレベルから始まり、実際にいろんなお野菜を栽培しその過程で水耕栽培について考えるなどの経験がありました。この経験を自分で体験すると自分なりの水耕栽培の見え方が養われてくるはずです。そして、それが自分の言葉としてご質問を頂いた際などに出てくるという感じです。

レタスやほうれん草などの葉物のお野菜ですと種まきから早ければ20日から30日くらいで収穫できるようになります。この事実を文字を通して知っていただいたとしてもそんなに短い期間で!?と多少は驚いていいただけるかもしれません。しかし、実際に栽培してみると種から発芽の工程を経てどんどんとお野菜が生長している間、感動的な場面に何度か遭遇すると思います。驚きの大きさも全然違います。そして、その経験も大事な財産になると思います。

わたしもそれまでは害虫対策には農薬を使用するのは常識であり、使用することに対して全く疑いはありませんでした。むしろ本当に農薬を使わない無農薬できれいな野菜を栽培するのができるのだろうかという感覚はあったと思います。だからこそ初めてきれいなお野菜を自分で栽培し収穫したときはいろんな感動がありました。

そのような栽培の経験をして確かに経験としては微々たるものかもしれません。しかし、私事ですが0か1かの間には大きな違いを感じています。少し経験しただけでは知識の面でももちろん不足していることに変わりなく調べながらつぎの経験に続くのですがより能動的に栽培に向きあることができるようになっているというのも大きいと思います。

仕事をするうえで対象の解像度を上げることがその結果に影響を及ぼすという点では栽培もそうだ同じだと思いました。このように相手に情報を伝える際に前準備として自ら実際に経験するということを大事にしています。

水耕栽培のメリット・デメリットについて

水耕栽培のメリットはなんと言っても無農薬野菜を比較的安価で安定的に栽培収穫できるという点だと考えています。食の安全をお届けすると言い換えても良いと思います。

無農薬野菜のデメリットを考えると以前は栽培のハードルの高さに関するものがほとんどでした。

例えば収穫量の低下は野菜栽培においてはひじょうに大きな問題点です。収穫量が安定しない事には収入も安定しないということになります。なぜ安定しないのかに対する答えはお野菜の栽培過程における病気や害虫被害に対応するために従来農薬を使用していたのに、農薬を使用しないということは病気や害虫被害の陸にさらすことになり、その結果被害が発生拡大し収穫量が減るという構図です。

しかし、室内における水耕栽培によってお野菜を栽培する場合は温度管理と風通し、そして液体肥料の追肥などに留意しながら栽培することによりお野菜の栽培過程における病気の発症を抑え、害虫の発生も同時に抑えることができるようになっています。

一時代前の無農薬野菜栽培のデメリットとして挙げられていた実例は今の時代は水耕栽培と組み合わせることにより簡単に実現することができるようになったということです。収穫量も安定することにより収益化も一時代前にくらべ容易になっているのではないでしょうか。

そして、ここに手紹介してる水耕栽培による無農薬野菜の栽培がさらに広がり、消費者のみなさんにも好意的に迎えられることにより流通量も増加し、その増加に伴い商品価格も手の届きやすい範囲に収まるのではないかと期待も含め考えています。

日常生活で農薬使用か無農薬野菜かで0:100というのではなく出来るところから始めて広げていくという感覚で健康にも資する無農薬野菜が広がっていくことを願っています。