【家庭菜園】オクラの実や茎についている透明の粒は何か病気だろうか

代表的な夏野菜のひとつ、オクラ。弊社のベランダで水耕栽培専用キットで栽培していると、思いのほかたくましく育っています。最近、気になるのがオクラの茎や実の部分に付いている透明がかった粒のようなもの、それからオクラの実の部分に発生した斑点のような模様。これらが何なのか!?しっかりと調べてみたいと思います。


目次

1.オクラの茎や実の部分に付いている粒のようなものは何かの病気なのだろうか

2.オクラの実に発生した黒っぽい斑点のような模様の正体は何だろう


オクラの茎や実の部分についている粒のようなものは何かの病気だろうか!?

約2か月前のちょうど春先のころ、エコゲリラ自慢の水耕栽培キット、おうちのやさい菜園キットでオクラのタネを蒔き栽培をはじめました。

最初はなかなか目を出してくれなかったオクラですが、今でのあの自分のスローな成長速度が何だったのか!?と思うほどぐんぐんと成長しています。

福岡市の中心部のまわりを高いマンションに囲まれた環境でこのように元気よく育ち続けるオクラや他の家庭菜園の野菜を見ていると、無いに越したことはないのですが、将来的にもしも食糧難・食糧危機といった状況に見舞われることがあったとしても……と勇気が湧いてきます。

オクラの茎や実、葉っぱについている透明な粒の正体はムチン!!

さて、前置きが長くなりましたが、今では何日かごとに収穫ができるまでに成長したオクラの茎や実の部分に透明な粒が目立つようになってきました。基本的におうちのやさい菜園キットという水耕栽培のセットは根っこが張っているボラ土のなかに液体肥料がたまるように設計されているので、葉っぱや茎の部分には特に水をかける以外、水滴がつくはずもありません。なのにナゼ……

透明っぽい粒といっても明らかに水滴とも違うような物質です。調べてみるとムチンという糖の成分であることが分かりました。ということで、病気でもなんでもないので一安心です。

オクラに透明な粒、ムチンが発生するメカニズムはどうなっているのでしょう

先ほどからムチンという言葉を使っていますが、このムチンなる物質の正体はオクラ特有のネバネバした糖たんぱく質ということが判明しました。

この糖たんぱく質はもちろんオクラの実を食するときにも出てきますが、実の部分だけに存在するのではなく、オクラの葉っぱの裏や茎の部分、オクラという野菜全体に成分として存在しているのではないかと思います。

それが実が付くまでに成長したオクラの茎や葉の部分からも分泌されるという仕組みではないかと考えられます。

いずれにしても無害ということで一安心です。

オクラの実に発生した黒っぽい斑点のような模様の正体はなんだろう!?

続いて、オクラの収穫を開始しはじめたある日、オクラの実に白っぽいものや黒っぽい斑点のような模様があることに気づきました。さらにはオクラの実の表面が何やらゴツゴツ、デコボコしたような状態なのです。

そこでまずは白っぽかったり黒っぽい斑点のような模様について調べたところ、どうやら灰色カビ病なる症状のようだということで現在静観しています。

オクラ灰色カビ病

これらの症状が仮に灰色カビ病だったとしても、この症状も無害ということでオクラ自体は食べても問題ないということです。ただし、いくら無害で食べても問題ないということであっても、灰色カビ病という症状はそのまま放置しておくとどんどん他の部位にも感染が広がっていくというように説明書きにありましたので、早々に収穫しております。

また、オクラの実の表面のゴツゴツした感じで変形ではないのでしょうが一般的なオクラのあのシュッとした感じと比べ違和感をかんじる外観についてもいろいろと調べてみるとこちらはどうやら日照不足が原因である可能性が高いということで現状は経過を見守っています。

日照不足が原因であればLEDライトで光を照らすことでどうだろうかとも思ったのですが、ビルのベランダにおいてこれまで日光により育ててきましたので、水耕栽培キットの向きを適宜変えるなどして対応できないかと模索中です。

家庭菜園では、栽培する品種が問題なく育ちなんの問題もなく収穫に至る、これはこれで楽しく充実した気分に浸ることができるのですが、毎回毎回、何の問題もなく収穫に至るというケースもそう多くはありません。

タネを蒔き、芽が出て成長し収穫にいたる途中で何らかの病気に罹ったのではないだろうか!?というシーンに遭遇することもしばしばです。そのような問題に遭遇するたびに最初の頃はなんでうまく行かないのだろうか!?という発想になっていました。が、今では不思議とそのような状況すら以前のような苦労もなくむしろ楽しんでいるのではないかと思うことが少しづつ増えてきたように思います。

水耕栽培は露地栽培と比較してどうこうということではないのですが、とっかかりとしては難易度も低いのではないかとやってみて率直に感じます。なによりもお野菜だけでなく、観葉植物でも果物でも育てるという取り組みの過程で植物からエネルギーをもらえる感じがして素敵なことだと思います。ぜひ、水耕栽培に興味を持っていただいた方が実際に栽培に取りくまれることを願っています。