家庭菜園で野菜を育てる。水耕栽培での根腐れやカビ対策について

家庭で水耕栽培によりお野菜を育てる際の根腐れやカビの防止・対策についてお届けします。


目次

1.水耕栽培で野菜の病気を防ぐために注意したいこと

2.水耕栽培で知っておきたい野菜の代表的な病気について

3.水耕栽培のお野菜が病気にかかる根本的な原因について


水耕栽培で野菜の病気を防ぐために注意したいこと

水耕栽培で育てる野菜の病気と調べると、さまざまな植物の病気の名称や病気にかかる感染経路などが詳しく出てくると思いますが、そのような病気に詳しくなるよりも病気に感染しないようにするにはどうしたら良いのか!?という観点がより重要だと思います。

では、どのように対策をすると水耕栽培で育てる野菜の病気を防ぐことができるのかについて、普段の栽培の過程で注意していることを紹介します。

1.水耕栽培で野菜を育てる空間の清潔さを保つ

栽培環境の清潔さを保つというポイントについては水耕栽培における害虫対策の記事でも述べましたが、植物の病気にも通じる点があります。野菜が病気にかかってしまう場合の病原菌は主にカビやウイルスといった目に見えない小さな菌ですであることがほとんどです。具体的には手洗い励行です。常に清潔な手で植物にも接したいものです。

2.適切な換気と空気の循環を心掛ける

栽培するお野菜を健康的に保つには清潔さの他に、適切な空気を取り入れる換気とともに、新鮮な空気が循環する空間を保つことも大事だと考えています。

3.適切な湿度と温度を管理する

清潔な空間と新鮮な空気の循環の次は、適切な室温と湿度の管理です。水耕栽培で元気でおいしいお野菜を育てるために留意している湿度は大体40%から50%程度で管理しています。そして、室温は昼と夜で変わりますが、昼間で25℃程度、夜は昼間にくらべて下がりますが大体8℃程度低い温度環境を維持するようにというのが基本的な栽培環境を維持する上での注意点です。

お野菜などの植物にはご存じの方もいらっしゃると思いますが、生育適温があります。生育適温は15℃から25℃とされており、温度が10℃を下回ると生長速度が遅くなり5℃を下回ると生長が止まってしまうこともありますので注意が必要です。とくにミニトマトやキュウリにピーマンなど実がなる野菜は温度管理をしっかり行うことが大事です。

他方、ホウレンソウや小松菜などの葉野菜と呼ばれる品種は比較的寒さに強いと言われています。わたしの自宅で栽培している小松菜なんかも最近の寒波にもびくともせずに元気に育っています。

水耕栽培で知っておきたい野菜の代表的な病気について

どんなに注意をしていても野菜が病気になってしまうということはあるでしょう。病気にかかってしまったら迅速に対応したいものです。

ここからは特に日常の水耕栽培で注意したい代表的な野菜の病気について紹介して参ります。

・水耕栽培での代表的な病状、根腐れについて

お野菜を水耕栽培で育てる場合に限らず、植物を育てた経験のある方であれば一度くらいは根腐れという病名を耳にされたことがあると思います。わたしなんかは植物にやる水の分量についていまだに要領を得ないため、そんなにやり過ぎると根腐れを起こしてしまうなんて未だに家族に叱られています……

ここでは水耕栽培における根腐れの防止と対策について紹介します。根腐れの症状としては根が焦げ茶色っぽくなり葉も変色して生長が遅くなります。

根腐れは酸素不足と水浸しの培地が主な原因です。根腐れの対策としては無菌で清潔な培地を使い、カルシウムや窒素の適切な補充を心掛けましょう。

・ひんやり、湿っぽく薄暗い環境が大好き!?うどんこ病

うどんこ病もお野菜を栽培した経験があったら耳にする頻度の高い病名だと思います。初期の症状は病名の通りうどんの白い粉を葉に振りかけたような感じで現れます。うどんこ病の症状が進んでいくと、植物の生長の速度は遅くなり葉は黄色く変色し、最終的に枯れてしまいます。

うどんこ病の対策としては新鮮な空気の循環を維持するとともに、他の病気の対策と同じように清潔さを維持し、ひんやり薄暗く湿った環境にならないように注意が必要です。

・水耕栽培でも発生する立ち枯れ病

立ち枯れ病といえば土栽培特有の植物の病気という認識の方も多いとおもいますが、水耕栽培でも立ち枯れ病の症状が発生することがあります。立ち枯れ病は根っこから病気の菌が植物全体に人がる病気で、一旦発生してしまったら対処の方法はなく、すぐに処分するしかありません。立ち枯れ病が発症すると初期の段階では根元に近い茎が細り、だんだん色が黒ずみはじめ、最終的には植物全体が枯れて倒れてしまいます。

水耕栽培のお野菜が病気にかかる根本的な原因について

ここまで水耕栽培でお野菜を育てる際に知っておきたい植物特有の病気と対策について紹介して参りましたが、本稿の最後にどうしてお野菜は病気にかかるのかというお話で締めたいと思います。

お野菜が病気にかかる根本的な原因として弊社が考えているのは、病気になる植物の免疫力が低いのではないかという点です。人間が普段の生活の中で適切な食事と適切な運動や適切な睡眠などの休息をとることにより高い免疫力を維持し健康な日常を送ることができるように植物も同じような環境で生長することで高い免疫力を維持し元気に育つことができるということです。そして、そのような環境を栄養の面で支えるのがおうちの野菜シリーズです。このおうちの野菜シリーズを活用して頂くことによりお野菜もすくすくと元気に育ってくれるはずです。