水耕栽培用の肥料は土耕栽培用の肥料と違うのか?

 

水耕栽培用の肥料と、土耕栽培用の肥料は、別物です。
水耕栽培は水だけでなく、液体肥料を加えて育てることが重要です。
土耕栽培用の肥料を使って水耕栽培の野菜を育ててもうまく育ちません。
それはなぜなのか?簡単に説明していきます。

 


目次

1、水耕栽培用肥料と土耕栽培用肥料の違いについて

2、水耕栽培に土耕用の肥料を使ってもいいのか?

3、土耕栽培に水耕用の肥料を使ってもいいのか?


 

水耕栽培用肥料と土耕栽培用肥料の違いについて

 

土耕栽培の場合:
土自体にはある程度の栄養素が含まれており、作物によって必要な栄養素を肥料で補って成長します。

水耕栽培の場合:
水耕栽培は、土を使わずに水で植物を栽培します。しかし、水にはほとんど栄養素が含まれていません。 つまり、水耕栽培の場合は、成長に不可欠な要素は全て肥料から得ます。

そのため、土耕栽培用の肥料で水耕栽培をする場合、栄養素が不足する可能性があるため、きちんと使い分ける必要があるのです。

※スプラウト栽培の場合は、特に肥料は必要ありません。水だけで十分に育ちます。

 

 

水耕栽培に土耕栽培用の肥料を使ってもいいのか?

 

先程述べたように、水耕栽培と土耕栽培との肥料は、成分が全く異なります。

水耕栽培では、植物の成長に必要な栄養は全て肥料から得るので、土耕栽培用の肥料では植物が成長するには成分が不足してしまいます。
植物が成長するには、N(窒素) P(リン酸) K(カリ)  + 微量元素 のバランスが必要です。
例えば、土耕栽培用の肥料を使って水耕栽培で植物を育てると、育つための栄養成分が崩れるのでうまく育ちません。そのため、水耕栽培は水耕栽培用の肥料をきちんと使う必要があるのです。

 

土耕栽培に水耕栽培用の肥料を使ってもいいのか?

 

逆に、土耕栽培で水耕栽培用の肥料を使うことは大変効果的です。
日常使いではなく、週に一度の追肥などで使います。
植物が成長する過程で、土の栄養も満点ではなくなってくるので、追肥するのが一般的な土耕栽培の流れです。
その追肥で、栄養バランスのとれた水耕栽培用の肥料を使うことで、植物の成長効果が高くなるという実績があります。

【水耕栽培用の肥料を土耕栽培に使う場合の注意点】
水耕栽培で使うそのまま希釈倍率では与えることは基本的にNGです。
水耕栽培よりも2倍ほどに薄めた倍率で与えましょう。
肥料は「濃ければ良く育つ」という訳ではありません。植物も生き物です。濃すぎると、栄養過多で枯れたり他の症状がでてしまいますので、肥料濃度は「濃いよりも薄め」に使って、野菜の様子を見ながら与えることがポイントです。

もちろん、元気のなくなった観葉植物にも効果的です。
観葉植物にも薄めの希釈倍率で与えてみてください。
緑濃くシャンと育つことが期待できます。私たちの事務所の観葉植物でも実証済みです。
弊社の肥料「おうちのやさい」は、水耕栽培用の肥料として販売していますが、土耕栽培、観葉植物など、あらゆる作物にお使いいただける肥料ですので、ぜひお試しください♪